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めんこい通信2012年4月26日号


 ええ、バーンスリーのHIROSです。
 この通信はBCCでお送りしています。皆さまの生活向上にはまず役に立たないと確信していますが、ふとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。あいかわらず長々としていてスミマセン。こういう無益なメールは不要だという方はお知らせ下さい。ワダスのウェブにも掲載しています。メールよりは読みやすいと思います。
http://sound.jp/tengaku/SMP/menkoitsushin/120426.html

 まずは宣伝。

■5月5日(土)/バーンスリーと声楽--インド古典音楽/CAP Club Q2、神戸/井上想:声楽、金子テツヤ:パカーワジ、大橋一慶:タブラー、HIROS:バーンスリー/主催・問い合わせ:CAP
http://www.cap-kobe.com/club_q2/2012/04/19200806.html

「セエーンセエ、お元気ですか。井上です。えっ、あっ、まだインドです。今、デリーです。今度、4月28日から5月末まで日本に帰国します。で、お願いなんですが、神戸でセンセエと僕のコンサートをしたいんですが。はい、日にちはお任せします。はい、デリーですか。今おふくろと一緒なんですよ。そいで、一緒にネパールのヴィシャルのとこへ寄ってから帰国です。えっ、あ、そうなんです。実は10月にムンバイのわりと大きなフェスティバルに招待されていて、それまではインドにいようと思ってるんです。その後はどうなるのか、分かりません」
 先日、井上想青年からこんな電話がありました。相変わらず大声。ワダスからバーンスリーを習った後インドへ渡り、今年の2月でインド古典声楽修行丸四年になります。
 彼は東京出身なんですが、バーンスリーをどうしても習いたくなって神戸に移り住み、CAP HOUSEの一室で毎日数時間の練習に明け暮れること4年ののち、ワダスの紹介したドゥルパド声楽家のグンデーチャー兄弟の運営する道場に入門し、やはり毎日練習に明け暮れすでに4年経つという、いい加減な音楽訓練しかしてこなかったワダスからみれば恐るべき執念の持ち主です。今では舞台のグルの側で声楽のアカンパニーを勤め、ソリストとしてもインド各地から招待を受けるようになっているといいます。ボーパールでの彼の生活などは以前にもこの通信で触れましたが、田舎道を歩いていると子供たちから「ソー、元気か」と声をかけられたり、修行仲間からは不断のあまりのまじめな練習に「こいつは変わった奴だ」と思われたりしていました。それにしても、もっといろいろあっていい20代のほとんどを一つのことに集中して修行したというのは尋常ではありません。しかも修行してきたのは、インド国内でも衰退しつつある古典声楽ドゥルパドです。彼をさんざんけしかけたワダスがいうのも何ですが。
 ドゥルパドというのは、かつて北インド古典音楽の主流でしたが、今日では演奏者の数が減り、華々しいシタールやタブラーのようにどんどんと若手が育ってきているという状況からはほど遠い地味な音楽スタイルです。とはいえ、その独特の表現のあり方から宇宙的とも表されるインド古典音楽の神髄をこのスタイルがよく保っています。そんな音楽を4年間もずっと修行してきた井上青年の成長ぶりがとても楽しみです。5月5日はゴールデンウィーク真っ盛りでありますが、これは見逃してはいけないという人はもちろん、街にも旅行にも出かける予定がなくなあーんもしていないという人は是非おいで下さい。

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 現在の民主党政権はどうしても原発を再稼働したくてたまらないようです。主な理由は、この夏の電力不足であると。センゴクなる人は「原発動かさないと日本は集団自殺」「脱原発依存が実現するまで、真っ暗な中で生活する訳にはいかない」などと言ったらしい。電力不足に陥ればどうなるか。停電です。停電になれば電力に頼る生産活動が停止すると。停止すれば製品の売り上げはなくなり、余裕のない企業は倒産するかもしれない、と。倒産したら失業者が増え、自殺者も出るかもしれない。一家離散なんてこともあるかもしれない。収入がなくなるわけだから食うこともできなくなる。餓死する人間も出るかもしれない。仙石さんの憂える状況だ。そんなこんなは大飯原発を再稼働すれば当座はしのげるのだ。ひょっとしたら福島第一並みの事故は起こるかもしれないが、あれと同じような被害を及ぼす事故は十分な対策を施してあるはずだから(と専門家もいってるし)、たぶん、ないに違いない。というかあってほしくない。というか、オレがいうんだから、ない、絶対に安全なのだ、と。したがって再稼働反対なんていってる奴らは自殺願望者なんだと。で、来年どうするか、10年後のエネルギーをどう確保するのか、使用済み核燃料処理問題をどうするのか、なんてことを考えるのはとりあえずおいといて、再稼働しなければ明らかにやってくる日本集団自殺状況を避けるためには、サイカドウしかねえだろう。
 現政権の、というか仙石日本集団自殺説によればこんな論理になるのでありましょうか。こう思っている人たちも多いんでしょうね。しかし、福島第一事故で明らかになったのは「オレがいうんだから、ない、絶対に安全なのだ」が実際にはそうではなくて、そうありたいという願望の別の表現だったことです。すでに保安院や原子力委員会ですら「福島で反省しました。はい、もう絶対に安全とはいえません。後は再稼働するかどうかは政治の問題なので僕たちは知らないもんね」と下駄をあずけちゃった。もし、万が一、再稼働した大飯原発が事故を起こし関西圏にも多大な被害を与えるとすれば、きっと仙石さんは「あのときの電力状況を考えた場合、ああいう判断をせざるを得なかったのだから責任うんぬん言われても困る」などとふてぶてしくいうんでしょうね。いいかえれば日本集団自殺状況を避けるためには放射能による日本集団他殺状況が生じたとしてもやむを得ないのだと。放射能による日本集団他殺状況とか、ことは日本だけにとどまらなくなるはずの地球規模の被害よりは、まだ自ら選べる自殺のほうがましなような気がしますが。
 いずれにせよ、われわれ日本人は、足尾銅山公害からも、関東大震災からも、第二次世界大戦からも、水俣病公害からも、阪神淡路大震災からも、東日本大震災からも、福島第一原発事故からも、ほとんど何も学ぶことなく、なにがしかの方針のもとに行動を決定することもなく、ひたすら問題の先送りをして結局は最悪の決断をせざるを得ない状況が明白であるにもかかわらず、目先の必要性というか利益を優先するという決断だけは遅滞なく、しかもその決断プロセスはたいてい党利党略の政局に矮小化され、決断に関わらなかった人々が被害を被る、という、なんかあんまり外国人には誇れない伝統をもっているようです。
 まるで最近の状況を描いているような寺田寅彦の『天災と国防』を読むとその感をますます強くします。今から80年以上前に書かれたとはとても思えません。
 どうやったら変えられるのかとぼんやり考えつつ、やはりだらだらと日々を過ごすのでありました。

===これまでの出来事===

■3月18日(日)~25日(日)シャルダー夫妻中川家滞在
 30年来のインド人の友人夫妻が久しぶりに来日し我が家に滞在しました。2日間は製薬原料を供給する飛騨高山の製薬会社訪問でしたが、ほとんど毎日彼らにつきあいました。夫は糖尿食、妻はにんにく、タマネギすら食べない完全ベジタリアン。もてなす方は大変です。観光はほとんどなく三宮、梅田の商店街をぶらぶらし買い物に明け暮れました。ユニクロとダイソーに感動してました。

■4月7日(土)、8日(日)/イオンワールドフェスタ2012 トルコフェア/越谷レイクタウン、埼玉/アポ:トルコ打楽器、セファ:歌+サズ、トゥラン:カーヌーン、HIROS:バーンスリー
 2月、3月はほとんど家でだらだらしていました。あまりにヒマなので、かねてから終わらせようと考えていたラーガに関するケンキューをしたり、横になって本を読んだりの、ま、通常の、ノーテンキ生活でありましたが、2月のある日、トルコ人の友人アポから電話。「埼玉でトルコ音楽の依頼がある。HIROSもにわかバンドのメンバーで参加せよ」。埼玉のどこか、時間は、どんな舞台なのか、何回公演なのかという基本情報はまったくない。数日して、9拍子やら10拍子やらの変拍子だらけの楽譜がばさっと送られてきた。バンドには、去年ビザ問題ですったもんだのあったハンブルグ在住のカーヌーン奏者のトゥランも加わった。会場のチラシには「全員トルコ生まれのミュージシャンによるバンド」とありました。ワダスはいつのまにかトルコ生まれということになっていました。山形なのに。
 というわけで、越谷レイクタウンという巨大なショッピングモールをあちこち移動しながら2日間演奏してきました。くたびれましたがなかなかの体験でした。それにしても、イオンが運営するレイクタウンというのはものすごいでかいショッピングモールでした。そしてものすごい数の買い物客でした。日本は不況だといわれていますが、モールを満たす買い物客の熱気はただ事ではありません。恐るべし埼玉なのでありました。

■4月15日(日)14:00~/京町家で楽しむインド古典音楽の世界/四条京町家、京都/岩下洋平:シタール、藤澤バヤン:タブラー、HIROS:バーンスリー
 音響機器をまったく使わず生音のライブでした。お客さんの数も超厳選。お母さんがワダスと同い年だという藤澤さんも、バイト先の深夜コンビニで練習するという洋平さんら、若い演奏家が育ってきているんですねえ。

■4月21日(土)/世界遺産でヨーガを!!/仁和寺、京都/藤澤バヤン:タブラー、HIROS:バーンスリー
 91年のウドゥロ・ウドゥロ以来なので、実に20年以上ぶりの仁和寺で話と演奏でした。日本ヨーガ禅道院が主催する合宿のイベントでした。92歳という院長の石田さんが若々しくてびっくり。ヨーガも恐るべし。

===この間に読んだ本===
『父のトランク』(オルハン・パムク/和久井路子訳、藤原書店、2007)
『無垢の博物館』上下(オルハン・パムク/宮下遼訳、早川書房、2010)
『新しい人生』(オルハン・パムク/安達智英子訳、藤原書店、2010)
・・・『イスタンブール』を読んでかなり感動したので続けてオルハン・パムクを読みました。トルコにはすごい作家がいるんですね。
『動的平衡2』(福岡伸一、木楽舎、2011)
『πの歴史』(ペートル・ベックマン/田尾陽一訳、ちくま学芸文庫、2006)
『超越意識の探求』(コリン・ウィルソン/松田和也訳、学習研究社、2007)
『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』『ミレニアム2 火と戯れる女』『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』各上下全6冊(スティーグ・ラーソン、ハヤカワ文庫、2011)
・・・本屋に平積みになっていてちょっとは気になっていたのですが、話題になっている、というふれこみなので敬遠していました。読み始めたら途中で止められなくなりほぼ3日間ぶっ通しで読みました。こういう小説は日本人作家に書けるかなあ。
『ファインマンさんの愉快な人生』上下(ジェームズ・グリック/大貫昌子訳、岩波書店、1995)
・・・最も優秀な物理学者を一カ所に集めた原爆開発の熱狂、若くして病没した奥様、量子電磁力学などなどを知ると、ファインマンさんというのはとてつもない人だったようです。
『ジェノサイド』(高野和明、角川書店、2011)
・・・現在のホモサピエンスから進化した超人類という設定、現在の人類が食欲と性欲のために互いに殺し合ってきたこと、現場から最も遠い人間が実は最も残虐なことなど。残念ながら単行本1冊では短すぎました。
『宇宙をかき乱すべきか』上下/再再読(フリーマン・ダイソン/鎮目恭夫訳、ちくま学芸文庫、2006)
・・・ファインマンさんとの関連で再再読。
『福島第一原発-真相と展望』(アーニー・ガンダーセン/岡崎玲子訳、集英社新書、2012)
・・・政府と東電が実際に起きたことをまともに知らせることをしなかったか、知ろうとしなかったがよく分かります。震災前にも指摘されていたマーク1型原子炉の構造的欠陥をゼニ惜しさに無視した結果、とんでもないことが起きてしまった。
『<物質>という神話』(ポール・デイビス+ジョン・グリビン/松浦俊輔訳、青土社、1993)
・・・うーむ、相当に難しかった。
『神が作った究極の素粒子』上(レオン・レーダーマン/高橋健次訳、草思社、1997)
・・・物理学の歴史がとても分かりやすく書かれています。とはいえ、磁石に砂鉄がくっつく原理が未だにちゃんと理解できない。人間がこの世界について知っていることなんて実に少ないんだなあとつくづく思います。
『天才の栄光と挫折』(藤原正彦、新潮選書、2002)
・・・9人の数学者の評伝。藤原正彦の「品格」以降の作品にはちょっと頭をかしげてしまいますが、このような評伝は文章が素晴らしい。

===これからの出来事===

 月火のジュギー以外はこれといって予定もなく、だらだら度がますます加速する生活が続きそうです。ある意味ではリソー的生活ではありますが、シューニュー方面ではちとさみしいものもあるのでありました。

■5月5日(土)/バーンスリーと声楽-インド古典音楽/CAP Club Q2、神戸/井上想:声楽、金子テツヤ:パカーワジ、大橋一慶:タブラー、HIROS:バーンスリー/主催・問い合わせ:CAP

■6月8日(金)11:00-12:00/HIROSソロライブ/フラワー市民センター、三田
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genre : 日記

ものすごい無力感

 お正月は時事問題を議論するテレビ番組づけだった。「朝まで生テレビ」、朝日ニュースターのー「ニュースの深層」他、徹底討論ん時間など。

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めんこい通信2010年5月3日号

 寒い春もようやく峠をこえた感じです。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
 例年のように、4月からガッコーのジュギョーが始まりました。二十歳前後の若い学生を相手にしゃべるのはなかなかに楽しいのでありますが、2つのガッコーで600人を超えると、レポートを読んだり採点するのが難儀です。おそらく簡単に単位が取れるというイメージからか、受講生がいつも多いのです。
 京都のガッコウの喫煙所に小柄で痩せた男子学生がいました。なんとなく脱力していて、目に精気がない。ゲゲゲの鬼太郎のような髪はひさしく洗っていないためか、艶がない。去年も教室で見たように思ったので話しかけました。
「あれ、君、覚えてる。去年も受けてたよね?」
「はい」
「単位、落としたの?」
「はい。途中から授業を受けれなくなっちゃって」
「えっ、なんで」
「夜、眠れないので、日中ずっと寝ちゃうんです。で、起きた頃にはジュギョーが終わってるんです。これじゃあまずいと思って、今日は徹夜して出てきました」
 4回生の彼はすでに2年も留年して卒業できずにいるという。
「いちおう12時ころ布団に入るんですが、もんもんとして結局、寝るのが朝方になります。で、起きてみると夕方、みたいな。仕送りしてもらっている親からは早く卒業しろっていわれてて、僕もそうしたいんですけど」
「そりゃそうだね。学費は安くはないんだから、親も大変だよ。なんか、精神的な病気ということもあるかも。医者には行ってないの」
「その時間がとれないんです。寝てますから。それと、精神病とか診断されると卒業はますますできなくなるし」
「うーん。友だちに起こしてもらうとかしたら」
「友だちはいないです。ずっとこういう感じなんで」
「そうか。ま、せいぜい頑張って学校に来るしかないなあ」
「はい。来年こそは卒業しないとやばいですからね」
 こういう感じの学生はたいてい毎年いるのですが、ヒジョーシキ・コーシのワダスにはどうしようもありません。どうしたらいいんでしょうかねえ。

■「1000人で音楽する日。」
 前回の通信で触れましたが、10月23日(土)に「1000人で音楽する日。」というイベントを計画しています。会場は、万博公園の太陽の塔の真後ろのお祭り広場。月に1回のワークショップを重ねて最終的には1000人の演奏者を集めたいと考えています。
 演奏するのは、フィリピンの作曲家ホセ・マセダの「ウドロ・ウドロ」という作品。拍子木、簡単な竹の打楽器や笛、声を使った曲で、音楽家でなくとも誰でも演奏できます。「30人から数千人にいたる演奏者のための音楽」と作曲家が付記しているように、この曲は専門的な音楽訓練のない人々でも演奏に参加することを当初から想定して作られたものです。このとんでもない作品は、実は20年ほど前に京都の仁和寺境内で演奏されていて、ワダスも参加しています。そのときの参加者は約800人ほどでした。われわれが一般に考える音楽とは違っていますが、音の雲のようなものが仁和寺を包み、不思議な体験でした。
 以下が今後の予定です。興味がある、ぜひ参加したいという人はご一報下さい。大歓迎です。
5月15日(土)「10人で練習をする日。」
6月12日(土)「30人で練習をする日。」
7月11日(日)「50人で練習をする日。」
8月22日(日)「100人で練習をする日。」
9月11日(土)「300人で練習をする日。」
10月11日(月・祝)「もうすぐ1000人で音楽をする日。」
時間:14:00~16:00
場所:国立民族学博物館特別展示室地階
  http://www.minpaku.ac.jp/museum/information/access.html
参加費:無料(自然文化園入場料が必要です)
 本番は10月23日(土)午後1時からです。
 もうすぐ、専用のウェブサイトも作りますので見てみて下さい。
  http://www.1000ongaku.com/

■七聲会イスタンブール公演
 この23日(日)、イスタンブールのトプカピ宮殿のなかにあるAya iriniで、七聲会が演奏することになりました。去年のオランダ・ベルギー・オーストリアに続く海外公演です。今年は海外公演はないだろうと思っていたので、びっくりです。
 昨年11月、あるアメリカ人から来た「ウェブサイトを見た。来年のイスタンブールで行われるInternational Mystic Art Festivalに出てほしいので資料を送って欲しい」というメールが発端でした。ふつう海外ツアーは1年以上前から準備に入るのですが、すいすいと具体化して実現となりました。
 フェスティバルは20日から25日の5日間。七聲会のメンバー5名とワダスは22日(土)夜の便で関空を発ち、23日(日)早朝5時半にイスタンブールに到着し、その日の夜に公演です。頭がよれよれになっていないか、ちょっと心配ではあります。
 http://www.en.istanbul2010.org/HABER/GP_670024
 初めてイスタンブールを訪ねたのは1972年。実に38年前のことです。ドイツで仕入れたポルノ雑誌を、バザールで毛皮のチョッキと交換したことを思い出しました。

=====これまでの出来事=====

 前回のめんこい通信からほぼ1ヶ月しか経っていないので報告するほどの出来事はあまりありません。とはいえ、七聲会公演や来年の渡印やジュギョーの準備、秋までの企画など、なんやかんやとありました。
 毎月曜日に京都のガッコウでジュギョー、そのまま山科の先輩宅に居候、翌日の火曜日に瀬田(滋賀県)のガッコウでジュギョー、という例年パターンです。

■4月10日(土)「ウドロ・ウドロ」ワークショップ/国立民族学博物館地階
 10月23日に「1000人で音楽する日。」を企画していたら、なんと作曲家ホセ・マセダの教え子であるアルセニオ・ニコラス氏が、民博の研究員として関西に滞在中だと中川真さんに教えてもらいました。そこで、自身もマニラの高校で「ウドロ・ウドロ」を制作したニコラス氏にワークショップをしてもらおうということにしました。当日は、京都仁和寺公演の仕掛人であった中川真さん、岩淵拓郎さん、佐久間新さん、小島剛さんとワダスの共同制作グループ「ウドロ組」およびその家族、知り合いの他、主催者の千里文化財団、民博友の会の会員など30名が参加でした。スキンヘッドのニコラス氏は音楽考古学者ということですが、ジョークの通じる気のいいオッサンでありました。

===この間に読んだ本===
 横になったり狭小個室でだらだらと読んだ本は以下。あいかわらずラインナップにはまったく統一がありません。
『はるかな記憶』(下/カール・セーガン+アン・ドルーヤン/柏原精一+佐々木敏裕+三浦賢一訳、朝日新聞社、1994)・・・これを読むと、ヒトの活動がチンパンジーとほとんど変わらないように思えてきます。
『マジック・サークル』(上下/キャサリン・ネヴィル/大瀧啓裕訳、学習研究社、1998)
『お坊さんが隠すお寺の話』(村井幸三、新潮新書、2010)・・・高い戒名料の理由もそうですが、お寺経営というのもなかなか大変なのだということが分かります。
『母親幻想』(岸田秀、新書館、1995)・・・自ら意見をいわずすべてを受け入れる天皇は母系社会の象徴であったのか。
『サイバービア』(ジェイムス・ハーキン/吉田晋治訳、NHK出版、2009)・・・ロンドンを襲うドイツ軍機に高射砲がなかなか当たらない。どうすればよいか。サイバネティックスという概念はそこから生まれたと。知らなかった。
『葬式は要らない』(島田裕巳、幻冬社新書、2010)・・・日本の既成仏教教団の将来、危うしです。
『貧困大国アメリカ?』(堤未果、岩波新書、2010)・・・アメリカの格差の大きさと大企業の冷酷さにたじろぎます。
『また会う日まで』(上下/ジョン・アーヴィング/小川高義訳、新潮社、2007)・・・ものすごく長い。読破するのに1ヶ月かかりましたが、なかなかに充実していました。
『冬の兵士』(アーロン・グランツ/TUP訳、岩波書店、2009)・・・イラク、アフガニスタンに派遣された米軍兵士たちの証言集です。「テロリスト」と住民の区別なく続く残忍で無意味な殺戮、派遣された多くの兵士たちの帰国後の病気や自殺、軍幹部の情報隠蔽、汚職。アメリカは相当に狂っているとしか思えません。こういう狂った軍隊が日本の防衛に本当に必要なのだろうか。彼らにフテンマやナハやミサワやイワクニやヨコスカやサセボにどうしてもいてもらいたいと思っている人は、イラクやアフガンで現在進行中のとんでもない事実を知っているのだろうか。

===これからの出来事(2010年5月5日~)===
 7月までの毎週月曜日、火曜日のジュギョー以外の出来事は以下です。かなりヒマです。そうそう、6月から神戸新聞夕刊の「随想」に7回、連載寄稿することになっています。掲載は月に2回。神戸新聞をとっておられる方はのぞいてみて下さい。ま、たいしたことは書かれないでしょうが。

■「1000人で音楽する日。」のためのピクニック
 繰り返しになりますが、以下が「1000人で音楽する日。」のためのピクニック日程です。興味のある方はふるっとご参加を。
5月15日(土)「10人で練習をする日。」
6月12日(土)「30人で練習をする日。」
7月11日(日)「50人で練習をする日。」
8月22日(日)「100人で練習をする日。」
9月11日(土)「300人で練習をする日。」
10月11日(月・祝)「もうすぐ1000人で音楽をする日。」
時間:14:00~16:00
場所:国立民族学博物館特別展示室地階
  http://www.minpaku.ac.jp/museum/information/access.html
参加費:無料(自然文化園入場料が必要です)

■5月21日(金)/インド音楽修行コンサート/CAP CLUB Q2、神戸/18:00~修行トーク/19:00~コンサート/井上想:インド古典声楽、中川祐児:サーランギー、松本晃祐:タブラー、HIROS:ナビゲーター
 インドで音楽修行中の井上想君と中川祐児君が、修行中間報告を兼ねてコンサートをします。どういう修行なのか、生活なのかなどの話もしてもらおうと思っています。今年インドへ行ったときに二人に会いましたが、半端じゃない修行の日々でした。楽しみです。ワダスはカレー製作と聞き役です。
 http://www.cap-kobe.com/club_q2/

■5月22日(土)/ガムランエイド・マンディ・サマサマ/アート・セント、大阪/北区天神橋7-13-14「天神橋温泉」/UDLOT-UDLOTワークショップ他
 マンディ・サマサマというのは「一緒にお風呂に入ろう」という意味のインドネシア語で、これまで神戸で2回行いましたが、今度は大阪です。場所は、廃業した銭湯の建物である「アート・セント」。これで文字通りのマンディ・サマサマです。ワダスは、このイベントが終わったらそのまま関空へ向かい、10時半の便でイスタンブールに飛びます。

■5月23日(日)International Mystic Art Festival/ Aya Irini Museum、Istanbul/七聲会:聲明、HIROS:マネジメント/5月27日帰国

■6月28日(月)/京町家セッション/堺町画廊/福原左和子:筝、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー/問い合わせ:堺町画廊
 ひさびさの堺町画廊ライブです。今回のゲストは美しい筝奏者の福原左和子さん。福原さんと何かしよう、となったのはある「事件」がきっかけでした。4月の中頃、グルのハリジーから「5月3日、香港でフュージョン・コンサートがある。筝の演奏家を紹介せよ」といきなりメールがきたので、福原さんを紹介しました。通訳としてHIROSも来い、と連絡があり、わーい、香港だあ、と喜んでいたのでしたが、ほどなく再びグルから短文のメール。「あれはなくなった。許せ」。グルには逆らえない。
 そんなことがあって、じゃあ、京都でなにかしましょうよ、ということになったのです。
 堺町画廊→ http://www.h2.dion.ne.jp/%7Egarow/schedule.html#ThisMonth
 福原左和子→http://homepage3.nifty.com/fukuhara-sawako/

■7月17日(土)/「インドと日本の音楽」1/CAP CLUB Q2、神戸/ゲスト:榮百々代(奄美島唄)/田中りこ:タブラー、石尾真穂:タンブーラー、HIROS:バーンスリー/主催:C.A.P.
 今年も去年に引き続きCAP CLUB Q2で4回シリーズのコンサートを行います。上記はその第1回目です。きっと当日は暑くなっているでしょうね。汗をかきながら奄美の島唄を聴くのもいいですよ。若く可愛い榮百々代さんと演奏するのが楽しみです。
 ちょっともったいぶった企画主旨が以下。
-----昨年の「インド音楽のレンズを通して見えてくるアジア的音楽の可能性」シリーズ・コンサートの続編として、今回はとくに日本の音楽を取り上げる。インドのラーガ(音階)を基礎とした即興性の強い音楽と、さまざまな日本の伝統的音楽との間にはとくに強いつながりはない。しかし、意識的なハーモニーをもたない、一定の拍節をもたない自由リズムのメロディーが多い、という点では同じアジアの音楽として共通する点も多い。今回は、奄美島唄、筝、尺八、篠笛の優れた演奏家をゲストに招き、その共通点を聴き比べ、日本とインドの音楽の奥深さと西洋音楽的手法とは異なるパフォーミング・アーツを味わっていただくことを目的とした。----
 第1回目・・・7月17日(土)19:00-2100
 ゲスト:栄百代(さかえももよ、奄美島唄)
 第2回目・・・9月18日(土)19:00-2100
 ゲスト:福原左和子(ふくはらさわこ、筝)
 第3回目・・・11月13日(土)19:00-2100
 ゲスト:石川利光(いしかわとしみつ、尺八)
 第4回目・・・12月18日(土)19:00-2100
 ゲスト:森美和子(もりみわこ、篠笛)
 レギュラー・ミュージシャン
 田中りこ:タブラー、石尾真穂:タンブーラー、HIROS:ナビゲーター+バーンスリー

theme : つれづれ日記
genre : 日記

2010年3月25日号

 この冬はほとんど冬眠でした。だいたい3ヶ月に1回の送信を目標にしていましたが、1月23日をもってパルフェクトのロクジュッサイになってしまったせいか、思考行動いちいち減速傾向におちいり、ふと気がつくとすでに4ヶ月が過ぎ去り、もうぼちぼち花見なんじゃないのお、という季節になっているではありませんか。ま、この種の通信は締め切りがあるわけではないのでいくら怠けてもいいという点で気が楽なのではありますが、まれに、あの通信はいつ出るんですか、などと、暗に催促ニュアンスのある質問を受けることもあるので、じゃあ、ぼちぼちと書き始めました。
 さて、前号(2009年12月27日)から本日までのほぼ4ヶ月間の最大の話題はワダスのインド旅行です。これまでは「よれよれ日記」でディテールに淫した報告をホームページに掲載し、それを皆さんにお知らせするというスタイルでした。ところが、先の思考行動いちいち減速傾向がスピードアップし、完成は123年後という感じになりつつあります。もっとも、お読みいただいているかどうかは分かりませんけどね。
■インド小旅行
 5年ぶりのインドでした。前回はビハールやバナーラスなど田舎方面もあったので比較的長期間でしたが、今回は16日間。訪れた都市は、ムンバイ、プネー、ボーパール、デリーでした。
 主な目的は、プネーで行われた音楽祭「Baajaa Gaajaa」への参加でした。主催者はかつてエイジアン・ファンタジー・オーケストラ(AFO)の仲間だったタブラー奏者のアニーシュ・プラダーンと、彼の配偶者で人気歌手のシュバー・ムドガル。「航空券、国内移動費、宿泊費、日当いっさいなしだけど、ぜひ招待したい」というので出かけましたが、こういうのは招待というのだろうか。ま、久しぶりにグルや知人たちに会いたい。しゃあないか、ジバラで行こか、ということになったのです。
「音楽の多様性」をテーマとしたこの音楽祭では、インド古典音楽だけではなく、フュージョン系バンドやインドの地方の民俗音楽なども紹介されました。ワダスは、古典音楽と最上川舟唄を演奏して約45分間のステージをこなし、「これからのインド音楽教育」といったテーマのセミナーで発言してきました。ワダスのプレゼンスは現地の人びとにそれなりの印象を与えたようで、新聞各紙で取り上げられました。その一つが以下です。
http://www.indianexpress.com/news/music-of-the-earth/576664/0
 5年前に訪ねたビハールの田舎は別として、経済成長著しいインドの大都市を見ると、神秘、瞑想、宗教、哲学、貧困、不衛生といったキーワードで語られがちだったかつての姿とはかなり違って来ています。ムンバイ、デリー、プネーの街を眺めるかぎり、神秘性などはどこにも感じることができません。ものすごい量の自動車、排気ガス、デザイン過剰ともいえる超モダン建築、道路工事、渋滞の渦に身を置くと、とてもカミサマやテツガクの居場所があるとは思えません。大地そのものは「悠久」だとしても、そこにうごめく十数億人のインド人の短期的な欲望を満たす活動が恐ろしい勢いで進んでいるという印象です。歴史の長さからいえばインドに冠される「悠久」という形容詞はまだ有効かもしれませんが、ちょっと外れかかってきたという感じです。この誰にも止められない欲望の勢いというのがセーチョーということなんでしょうね。なりふり構わず猪突猛進はかつてのわれわれの姿でもありました。
 その意味ではわが日本はどうだろうか。もっと欲望を、とかけ声をかけても反応が鈍い。これ以上なにを消費しろというのだ、という声すらある。
 ともあれ、今のインドは、停滞気味の日本と違い、すごいスピードで変化しつつあることは間違いないようです。インドがアメリカのような強大な覇権国になることはまだまだ想像しにくいですが、仮にそうなった場合、笛をもったクリシュナ神や猿神のハヌマンや象頭のガネーシャの図像が日本のあちこちに溢れることもありえますね。あるいは、男性小便器や洋式トイレの位置が高くなったり、便器の横には必ず蛇口が設置されるなんてことも。あるいはRの強いインディングリッシュが標準言語になるかもしれない。んでも、ネバラ・マインドだべ。

=====これまでの出来事=====

■1月17日(日)19:00~22:00/アクト・コウベ15年目のParty with Online/CAP CLUB Q2、神戸/
 先進国フランスとはいえ田舎のネット環境はまだまだのようです。提案者であるコントラバス奏者バール・フィリップスがネットにつなげないので、ネットでしか世界とつながらなくなった画家アラン・パパローンのぶつぶつつぶやく姿を眺めつつ、久しぶりのアクト・コウベ・パーティーを行いました。

■1月23日(土)/HIROS生誕60年記念日
 なんやかんやしているうちに、ちょっと先を越されていた久代さんに追いつきワダスもロクジュッサイとなりました。ただちに二人で年金事務所に出かけてネンキンを受け取るべく手続きをすませました。まともに年金を支払ったこともないので、当然支給額は極小です。とはいえ、労働といえる労働はてんでしていないわけなので収入逓減化状況下のわれわれには、たとえ些少でもネンキンはとても貴重です。
 その2日後、カンレキ祝い宴会が極小規模で行われました。主催者は、ワダスからバーンスリーを習うために札幌から移り住んできた25歳の石尾真穂さん。参加者は、国本青年と声楽を習う森すみれさん。現在インドはボーパールで音楽修行中の井上想君の高校同級生でもある国本さんは、送信範囲数キロのミニFM局「FMわいわい」に最近勤め始めた青年です。垂水駅で待っていると二人がやってきて「じゃあ、行きましょうか」と一緒に歩き始めたのはいいが、しだいに上り勾配を増す未舗装の細い道を歩かされ気がつくと標高253mの旗振山のてっぺんでした。再び下山して秋田が実家の真穂嬢のきりたんぽなどをごちそうになったわけでありますが、この予期しない登攀運動は、足腰の筋肉の強烈なきしみをもたらし、その影響はインド出発の27日までしぶとく残りました。

■1月27日~2月13日インド
 予定では27日正午のフライトでした。ところが、デリー空港の霧のせいで着いているべき飛行機が飛んでこず、乗客は関空近くのホテルで待機を余儀なくされたのでありました。離陸したのは翌日早朝5時半でした。 
 先に触れたようにこの小旅行についてはいずれ「よれよれ日記」としてウェブに掲載する予定です。日程と簡単な行動は以下です。
・1月28日~2月1日 ムンバイ
  滞在先はバーワンズ・カレッジのゲストハウス。友人のサーランギー奏者ドゥルバ・ゴーシュの元で修行する中川祐児青年にお世話になりました。まっさきにしたことは携帯電話の購入。機械本体2500円、1000円分のプリペイド式携帯電話は実に役立ちました。知人訪問、ハリジーのレッスン参加、タブラーの湯沢君やサントゥールの新井君たちとの宴会、同じ弟子仲間(グルバイ)のルーパク・クルカルニの早朝コンサートを聴いたりとなかなかに忙しい日々でありました。
・2月2日~2月9日 プネー
 滞在先は、高級住宅街アウンドにある知人のマンション。双子の息子の部屋を専有し実に快適な滞在でした。音楽祭会場の奇抜なデザインのショッピングモール「イシャニア」には彼の自家用車で送迎してもらいました。イシャニアでさまざまなミュージシャンに会ったり、演奏したり、セミナーに参加したりとなかなかに多忙な日々。音楽祭関連以外では、神戸大学に留学していたドゥルバ青年と婚約者のマドゥ、ポートアイランドに20年住んでいたというマニーシャ夫人と会ったり、居候先知人宅でのホームコンサートなどもありました。
・2月9日~2月12日 ボーパール
 インド音楽修行中の井上想君を訪ねるため、初めてボーパールへ。かつてワダスにバーンスリーを習っていた彼は、現在、国際的人気の声楽家グンデーチャー兄弟の運営する音楽道場で古典声楽を修行中なのです。インド人、欧米人の弟子たちの中で井上君の学習意欲と修行態度は群を抜いて突出していました。彼と一緒に近くを散歩していると、遠くから彼を認めた村の子供たちが「ソー、ソー」と声をかけ、すごい人気者になってました。市街地からかなり離れた郊外の道場と宿坊は、ムンバイやプネーの浮き足立った雰囲気とかけ離れたまさに修行の場です。グンデーチャーの家族とも2003年「東京の夏音楽祭」以来の再会でした。兄のウマーカーントが喉の不調で発声できないという、歌手としてはつらい状況でありましたが、他はみな元気そうでした。ちょっと印象的だったのは、ご自宅の居間に燦然と輝く超大型薄型テレビ。
・2月12日 デリーから帰国
 ボーパールからデリー空港に着くと、友人のスニール・シャルダの運転手がワダスを待ってました。シャルダは30年来の友人です。帰国フライトの午後11時まで十分な時間があるというので、ワダスに会うためだけの目的で田舎から出てきたのでした。シャルダ家はデリーから北東へ車で数時間のカルゴダムにあります。5年前の旅行のときは彼らのデリーにあるアパートに居候しましたが今回はお互いに顔を見るだけです。今回スニールは、奥様のアルカー、モデルに勧誘されたほど美しくなった娘のチャンドリカーを連れてきていました。こういう友人というのは本当にありがたいものであります。

■2月20日(土)/短足友の会高野山合宿宴会/参加者:植松奎二+渡辺信子、岡田淳、幸田庄二、曽我了二、橋本健治、中川博志+久代
 二日続けて高野山の第1日目。結婚いらいの神戸の仲間たちの合宿宴会でした。関西にいながら高野山は初めてという人もいました。どういうわけか、ケーブルカーの最大傾斜角度はどれくらいか、などということで変に盛り上がったのでありました。翌日は、例によって奥の院と伽藍を見物し、濱田屋のごま豆腐を購入。それにしても、高野山の宿坊は、寒い。

■2月21日(日)/第2回厳冬サマサマ/宿坊「成福院」、高野山/参加者/青木恵理子、小林江美、佐久間新、諏訪晃 一、中川真、林紕さ子、HIROS
 ガムランを救えプロジェクトの2回目の厳冬サマサマでした。昨夜の仲間たちを送り出したあとしばらくして別のグループを迎えたわけで、ワダスはまるで旅館の営業マンの趣でありました。

■3月13日(土)/生涯学習音楽指導員養成講習会「民族楽器演習」/大阪音楽大学/主催:財団法人 音楽文化創造/
 昨年も行ったフィリピンのカリンガ族の楽器製作と音楽指導でした。受講者10名全員女性でした。

===この間に読んだ本===
 横になったり狭小個室でだらだらと読んだ本は以下。あいかわらずラインナップにはまったく統一がありません。
『寺社勢力の中世』(伊藤正敏/ちくま新書、2008)、『第三帝国のオーケストラ ベルリン・フィルとナチスの影』(ミーシャ・アスター/松永美穂・佐藤英訳/早川書房、2009)、『藤沢周平 父の周辺』(遠藤展子/文春文庫、2010)、『隣人祭り』(アタナーズ・ペリファン 南谷桂子/ソトコト新書、2008)、『後藤正治ノンフィクション集第5巻 スカウト 奪われぬもの』(後藤正治/ブレーンセンター、2010)、『法然と秦氏』(山田繁夫/学研、2009)、『ならずもの国家 アメリカ』(クライド・プレストウィッツ/村上博美監訳/鈴木主税訳/講談社、2003)、『科学の終焉』(ジョン・ホーガン/竹内薫訳/徳間文庫、2000)、『すべての民族の子(下)』(プラムディア・アナンタ・トゥール/押川典昭訳、めこん、1988)、『足跡』(プラムディア・アナンタ・トゥール/押川典昭訳、めこん、1988)、『インドの時代』(中島岳志/新潮社、2006)、『性的なことば』(井上章一他編/講談社現代新書、2010)、『ユング心理学と仏教』(河合隼雄/岩波書店、1995)、『おへそはなぜ一生消えないか』(武村政春/新潮新書、2010)、『NAD Understanding Raga Music』(Sandeep Bagchee/eESHWAR, 1998)、『はるかな記憶』(上下/カール・セーガン+アン・ドルーヤン/柏原精一+佐々木敏裕+三浦賢一訳、朝日新聞社、1994)

===これからの出来事(2010年4月1日~)===
 毎週月曜日、火曜日のガッコウのジュギョーの他は特に大きな仕事もないので、ほぼジョブレス低収入ミュージシャンのポジションは盤石です。去年は4月に七聲会のツアーでヨーロッパへ出かけていましたが、今年はお休みです。

■「ウドゥロッ・ウドゥロッ」
 まだ先のはなしですが、10月後半にけっこう大変な制作があります。フィリピンの作曲家・故ホセ・マセダの「ウドゥロッ・ウドゥロッ」の演奏です。作曲家がわざわざ「30人から数千人にいたる演奏者のための音楽」と付記したように、この作品は大多数の演奏者を念頭に作曲されたものです。
 ワダスも参加した91年の京都・仁和寺公演は、それまでのワダスの音楽概念を変えるきっかけになりました。
「万博公園でなにか大人数がかかわれる企画はありませんかねえ」と千里文化財団から相談を受けたとき、ふとこの「ウドゥロッ・ウドゥロッ」のことが念頭に浮かびました。でとっさの思いつきで「・・・というのがあるんですけどね」というと担当者は「ええっ、それはおもろそうですね。いいですね。ぜひやりましょう」と盛り上がり、現在はその具体化の準備を始めたところです。演奏者動員目標は1000人です。演奏はどんな人でもできる簡単なものです。しかし、それが1000人集まるとどうなるか。すごいことになるんです。どうですか? 参加してみたいと思われた方はぜひご連絡下さい。場所は大阪・千里の万博公園の「太陽の塔」のあたりを予定しています。詳細はいずれお知らせする予定ですが、おっ、と思われた方は心の準備をしておいてけろなっす。

theme : つれづれ日記
genre : 日記

2009年12月27日号

 チキューオンダンカというのは本当かと疑いたくなるような例年にない寒波でしたが、みなさんいかがお過ごしですか。
 事業仕分けのネット中継はけっこう楽しめましたが、これから先の世の中どうなっていくのかまったく先が読めない感じですね。「聲明+インド音楽公演に助成してほしいんですけど」「えっ、ショーミョーってなんですか」「仏教音楽の・・」「なるほど、で、その事業が役に立つ理由を教えてもらえませんか」「えっ、理由ですか。んー、こんな短時間ではとても説明が・・、んー、日本の文化がムニャムニャ」「ムニャムニャでは理解できません。わたしたちはこの事業の積極的意味は不明と判断し助成予算は削減とさせていただきました」なんてことになっちゃいそうだなあ、などと思いながら中継を見ていたのでありました。
 コペンハーゲンのCOP15も終わりました。人類は共通の危機意識を共有できないということなんでありましょうかねえ。
 ともあれ、そんなこんなの情報をだらだらと消費してぼんやりとした感想などを申し述べあう久代さんとワダスの中川家は相変わらず平和で絶対的ヒマヒマ状況下にあります。もっとも、この1ヶ月の間にワダスにインド音楽を習いたいという人が3人増えましたのでレッスンの時間は増えましたが。
■ひっぱりうどん
 先日「秘密のケンミンSHOW」というテレビを見ていたら、山形県内陸部で一般的な食習慣らしい「ひっぱりうどん」が紹介されていた。ワダスの生まれ育った置賜地方ではそんな食べかたはしていなかったし、番組に出演していた庄内出身のウド鈴木も知らないといっていたので、村山あたりだけの特殊な習慣なのだろう。
 名前を聞いただけではどんなものか想像つかないがものすごく簡単な料理だった。
 
 ひっぱりうどんの作り方と食べ方。
 まず、鍋で乾麺うどんをゆでる。食卓中央に移動・安置された鍋の白濁した湯の中でうごめく白いうどん。鍋を囲む摂食者それぞれがそのうどんを自分の椀に「ひっぱって」くる。「ひっぱり」というのはこの動作を指すとか。納豆の糸がひっぱるから、という説もあるらしい。ともあれ、命名が実に安易だ。
 さて、各自が手に持ったお椀にだし汁が入っているだけなら、普通の「乾麺を使った釜揚げうどん」となるわけだが、ひっぱりうどんの場合はここが決定的に違う。お椀に入っているのは、よくまぜた納豆と缶詰のサバとネギやおろしショーガと醤油である。サバの代わりにツナ缶のツナでもいい。あるいは、揚げ玉でもいいし、パルメザン・チーズでも、マヨネーズでも生卵でもいい、らしい。要はなんでもいいけど、ベースはだし汁は使わず、納豆が必ずあること。
 どうということのない食べ方だが、納豆とサバカンというところが非ゴージャス方面で意表をつく。秋田だったと思うが、味噌汁にサバカンを入れるというところがあって驚いたことがあった。これもさっそく試した。とてもうまかった。
 翌日ひっぱりうどんをさっそく試してみたことはいうまでもない。うまかった。乾麺のうどんはどんなふうにしてもうまくはならないというワダスの先入観を見事に覆す食べ方であった。本場の讃岐うどんを自力で打つようになってからは我が家では極端に出番が少なくなった乾麺のうどんもこの食べ方だと生きてくる。みなさんもぜひお試しください。
 もっとも、食後感はあまりゴージャスとはいえない。この料理を構成するすべての素材が超安価であることばかりが原因とはいえないが、ひっぱりうどんだけで夕食を完結してしまうのはソートーに悲しい。理由は、食後の食卓をほわあーんと包むそこはかとないビンボー感である。先日還暦に達した久代さんは、どうしてもビールの友がないと完結感がもてないので、ひっぱりうどんの夕食後もビールをぐびっとしつつ断続的に生ハムやらちくわやらをかじっていた。
 うどんには品のええ、薄味のだし汁が必須だっせえ、という関西の人間はきっと目をむく食べ方かも知れない。実際、番組では関西系のタレントたちは軽蔑視線だった。ところが、試食をした彼ら全員「こりゃあ、うまいわあ」といった。食った食ったうまかった感にちょっとビンボー感を加えた食卓を演出したいという場合、ぜひ試してほしい一品である。これから家で宴会するときはすべてひっぱりうどんにしようかなあ。というと、ビール飲みの久代さんが即座にいった。わたしは別の鍋方式にするもんね。
 ひっぱりうどんのそこはかとないビンボー感をわずかに緩和する食べ方もある。我が家では定番になっている豚うどんである。沸騰した湯に薄切りの豚バラ肉と生うどんを投入して醤油で食べる方法だ。ものすごく簡単だが、うどんの表面に豚の脂がからみ、とてもうまい。このやり方は池波正太郎がどこかの本で書いていたものだ。豚肉を投入するところがビンボー感の緩和になっている。豚肉以外には、野菜や豆腐を入れてはならない。これも醤油で食する。大根おろしや、しょうが、きざみネギ、唐辛子はあってもいいし、なくてもいい。

=====これまでの出来事=====

■10月17日(土)/萬備会同窓会「還暦の集い」/むつみ荘、南陽市赤湯(山形)/県立長井高校同窓会
 ワダスはこれまであらゆる同窓会を無視してきたのですが、ほぼ40年ぶりに会う同級生たちの変わり果てた姿を確認するために山形へ行ってきました。
 酒を飲みかわすほぼ還暦の人々は、人生のもっとも感受性の鋭い時期に同じ学校で時間を過ごしたというのが唯一の共通点。すでに亡くなったものもいます。自分で選択したわけではない人間関係であるとはいえ、一定期間に時空を共有した「仲間」というのはそれなりに懐かしいけど、何を話したらいいのか。あのときああした式から離れた会話も期待しましたが、それぞれが溜め込んできた時間はあまりに異なり、話題は結局、孫が、年金がなどとなってしまい、どうしても前向きにならないのでありました。

■10月26日(月)7:00pm~/秋の夜のバーンスリー 民謡とインド音楽/堺町画廊、京都/田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー
 東北の民謡とインドの音楽を聴き、秋を感じながら山形の芋煮をはふはふと食べる。そして酒をくみかわす。人生の喜びとはこういうものであったかとしみじみ味わう芋煮会コンサート、というキャッチコピーどおりとの夜となりました。芋の皮を一緒にむいた高木さんと店主の伏原さん、山科宿泊でいつもお世話になっている奥山夫妻、変な楽器を作っている岡本さん、伏原さんのダンナのゴリラ博士こと山極さんや小暮さんとの話が面白かった。

■11月3日(火)/Ann Wright女史歓迎宴会/京都 /主催:七聲会
 イギリスの七聲会おっかけおばさんアン女史、彼女のオトモダチであるケンさんこと鹿児島の入部兼一郎さんと2泊3日の京都でした。彼らの旅館に近いところの1泊3500円の外人向け安宿に泊まって彼らとつきあいました。初日は宿近くのイタリア料理店で食事、次の日は3人で宇治へ。平等院や源氏物語ミュージアムなどを見学しました。とにかく日本的なものならなんでもいいらしいアン女史の旺盛な行動欲と、京都はほとんど知らないという73歳のケンさん。それぞれの感覚が微妙にずれていて不思議なコンビネーションの珍道中でありました。その日の晩は祇園の高級中華料理屋「酒菜 栩栩膳」で七聲会主催によるゴージャス歓迎宴会。アン女史は、俗界から距離をとり厳しい修行に励む厳かな僧侶たちだと思っていた七聲会のお坊さんたちの、くだけた服装や会話や食べっぷり飲みっぷりにびっくりし、かつとても楽しんだようでした。

■11月15日(日)13:00~/天理参考館(民俗博物館)デモンストレーション/天理、奈良/HIROS:バーンスリー
 久しぶりに天理へ行き、堀内夫妻、相変わらず口数の少ない毎日新聞の城島さん、雅楽の佐藤先生などに会いました。天理には立派な博物館があるんですね。民博のプロトタイプという堀内さんの説明がうなづけます。
 天理のあとは、これも久しぶりの明日香村岡本寺の宴会に乱入。階段で滑ったという快英住職の怪我あとは痛々しかったものの本人はいたってお元気で安心でした。さんざんごちそうになり最後は廣田さんの車で自宅まで送ってもらいました。

■11月21日(土)/演奏とはなし「インド音楽のレンズを通して見えてくるアジア的音楽の可能性」/CAP CLUB Q2、神戸/ゲスト:岡林立哉(ホーミー)、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー/問い合わせ:CAP
 シリーズ最後のコンサート。50人ほどの参加者はなんちゃってホーミーのワークショップに大満足のようでありました。ホーミーとタブラーの組み合わせはインド臭が強くかなりあやしいけど成立します。来年も別な形でなにかできればいいなあと考えています。
 http://www.cap-kobe.com/club_q2/

■12月5日(土)19:00~/山形からインド経由トルコへ/トルコ料理、サクリエブ/アポ:トルコ打楽器、Sefer Simsek(セファ・シムシェイク):サズ、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー
 トルコ人2名日本人2名のこのバンドのライブは9月に続いて2回目でした。アポ、りこさんと事前に打ち合わせをしていましたが、レストランの隣の塾から大音響は困るというクレームもあり、曲順や中味も変わりました。トルコ人のおおざっぱさがなかなかに好ましい。このところ練習していた江差追分、インド古典、トルコ民謡、打楽器セッションなどなど、へんてこりんな組み合わせのライブはそれなりに好評だっようで、お客さんの1人がブログで好意的な感想を書いていました。
 http://piperscaffe.org/main/?p=4617
 アルバイトウェイターのローハットの口打楽器とかも飛びたし、最後はワインを飲み続けたセファがお客さんたちと大セッション。2月27日(土)にまたライブをする予定です。

■12月9日(水)/短足友の会宴会/アリオリオ、岡本(神戸)/植松奎二+渡辺信子、榎忠、岡田淳+ゆきこ、幸田庄二、杉岡真紀子、曽我了二、塚脇淳、長野ひでゆき、中川博志+久代、西村ふさこ、橋本健治、原田治朗
 30年来のアソビ仲間の久しぶりの宴会でした。この日は朝から何も食べずに行ったためか、ビールやワインが食べ物にかなり先行して出されたためか、足腰のふらつきと嘔吐という、急激な酩酊におそわれてしまいました。こんなみっともない状態になったのは生まれて初めてでした。やっぱり年なんでしょうかねえ。「なんだか、みんな下品になってもたみたいや」(植松)のような状況でありましたが、全体にはなにかしらほのぼのとしたものに包み込まれる宴会でありました。来年は高野山で宴会やあ、とワダスが宣言したらしいのですが、その後の記憶はソートーにおぼろげです。

===この間に読んだ本===

 横になったり狭小個室でだらだらと読んだ本は以下。あいかわらずラインナップはまったく統一がありません。
『ユルスナールの靴』(須賀敦子/河出書房新社、2003)、『時のかけらたち』(須賀敦子/青土社、1998)、『遠い朝の本たち』(須賀敦子/筑摩書房、1998)、『地図のない道』(須賀敦子/新潮社、1999)、『こころの旅』(須賀敦子/角川春樹事務所、2002)・・・我が家ではまだ須賀敦子ブームが続いています。どの本もしみじみとした幸福感をもたらしてくれます。
『かもめ食堂』(群ようこ/幻冬社、2006)、『機会仕掛けの神 ヘリコプター全史』(ジェイムズ・R・チャイルズ/伏見威蕃訳、早川書房、2009)。
『記憶と沈黙』(辺見庸/毎日新聞社)、『永遠の不服従のために』(辺見庸/毎日新聞社、2002)・・・辺見庸のけっこう過激で難解な言葉遣いで語られるトピックには、われわれが直視しなければならないものが数多い。
『児玉清の「あの作家に会いたい』(児玉清/PHP研究所、2009)、『法然を語る(下)』(町田宗鳳/NHK出版、2009)。
『ル・コルビュジエ 近代建築を広報した男』(暮沢剛巳/朝日新聞出版、2009)・・・ル・コルビュジエという人はけっこうエゴ丸だしの人だったみたいですねえ。
『数学があるいてきた道』(志賀浩二/PHPサイエンス・ワールド新書、2009)、『「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史』(新潮文庫、2008)、『童貞放浪記』(小谷野敦/幻冬社文庫、2009)。
『日本の書物への感謝』(四方田犬彦/岩波書店、2008)・・・知っているようでほとんど知らない日本の古典。いつか読めるだろうか。日本の古典はどれもかなり面白そうです。
『進化の存在証明』(リチャード・ドーキンス/垂水雄二訳、早川書房、2009)・・・ひさびさのドーキンスでした。生物の環境適応と生存戦略はまったく驚くべきものです。また、アメリカ人の4割以上が進化論を否定しているということも驚きです。
『ケンカの作法』(辛淑玉+佐高信/角川oneテーマ21、2006)。
『日本辺境論』(内田樹/新潮新書、2009)・・・これまでの日本論を単にまとめただけと著者がいっていたけど、実に新鮮に読めました。日本はずっと辺境だった、と。必ず歌うこと、と法律で決められた「君が代」が実はイギリス人によって作曲されたなんということも初めて知りました。メディア露出の多い保守派論客たちの論拠もこの本を読めばかなり怪しいことが分かります。「人間が過剰に断定的になるのは、たいていの場合、他人の意見を受け売りしているときだから」などというのも当たっているような気がします。
『アインシュタインの望遠鏡』(エヴァリン・ゲイツ/野中香方子訳/早川書房、2009)・・・最新の宇宙探査、解析の発展は想像以上です。重力レンズを使って遠くの天体を観察するなんてまったく驚きです。暗黒物質とはいったい何か、興味が尽きません。『「渋滞」の先頭は何をしているのか?』(西成活裕/宝島社新書、2009)

===これからの出来事(2010年1月1日~)===


 年中ヒマなわけですが、なかでも冬はインド音楽演奏愛好家には特にヒマな時期です。
■1月17日(日)19:00~22:00/アクト・コウベ15年目のParty with Online/CAP CLUB Q2、神戸/
 フランスのコントラバス奏者バール・フィリップスの提案で、アクト・コウベのオンライン・パーティーをしようということになりました。アクト・コウベは、阪神淡路大震災を機に生まれたアーティストによる国際交流活動。ここ数年は活動が冬眠状態でしたが、久しぶりに互いにネット中継オンライン・セッションをします。

■1月23日(土)/HIROS生誕60年記念日
 なんやかんやしているうちに、ちょっと先を越されていた久代さんに追いつきワダスも60歳を迎えます。なんともはや。

■1月27日~2月13日インド
 先日、ムンバイの友人でタブラー奏者のアニーシュ・プラダーンから、彼と奥様のシュバー・ムドゥガルが主催する音楽祭の招待状が届いたので、久しぶりにインドへ行くことにしました。ワダスも演奏する音楽祭は2月5日、6日、7日の3日間、プネーで開催されます。下記にワダスのことも紹介されています。
 http://baajaagaajaa.com/artistes-2010/h-m/hiros-nakagawa/
 まずムンバイの知人、グルなどに会ったあとプネーに入り音楽祭に参加し、ついでにボーパールへ行く予定。ボーパールは、かつてバーンスリーを教えていた大声元気青年井上想君が現在修行中のドゥルパド・サンスターンのある大都市です。井上君や師匠であるグンデーチャー兄弟に会うのも楽しみです。

■2月20日(土)/短足友の会高野山合宿宴会(予定)
■2月21日(日)/第2回厳冬サマサマ/宿坊「成福院」、高野山/参加予定者/青木恵理子、小林江美、佐久間新、諏訪晃 一、中川真、林紕さ子、HIROS/ガムランを救えプロジェクトの2回目の厳冬サマサマです。
■2月27日(土)19:00~/山形からインド経由トルコへ/トルコ料理、サクリエブ/アポ:トルコ打楽器、Sefer Simsek(セファ・シムシェイク):サズ、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー

theme : つれづれ日記
genre : 日記

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tengaku

Author:tengaku
男。売れないインド笛吹き。坊主頭。ひげ。ちょい出腹。妻あり。子なし。車なし。年金なし。収入僅少。八の字眉毛。もうすぐ還暦。

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